薄毛対策にシャンプーが使われる7つの理由とは?

リクルートライスタイルの美容に関する調査研究機関である、ホットペッパービューティーアカデミーが、 20~69歳の男女を対象に【薄毛に関する意識調査2019】を実施し、その結果を発表しています。
この中に、「薄毛のために行う行動について、お答えください。(過去実施したことがあるもの)」との問いがあり、その結果は次のようになっています。
これをみて非常に興味深いのが、『薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う』という回答が、男性の第2位と女性の第3位に入ってることです。
最も薄毛対策に効果があるミノキシジルタブレットとフィナステリドは、ランクインさえしていません。
もしかしたら、男性の第3位に入っている『市販の薬や漢方を使う』のなかに含まれてるかもしれないのですが、それでもシャンプーよりは下ということになります。
※ミノキシジルタブレットとフィナステリドは日本国内では市販されてません。
なぜ、薄毛に悩む人は、薄毛を改善させるのにシャンプーを頼ろうとするのでしょうか?
薄毛対策でシャンプーに頼る理由
一口にシャンプーといっても、様々な種類の商品が販売されています。
そして「普段私は湯シャンだよ」という人でなければ、誰もが毎日のようにシャンプーを使ってると思います。なので、シャンプーを使ったからといって、薄毛が改善されないのは分かっています。
普段シャンプーを使ってるのに、薄毛になった訳ですから当然ですよね。
しかしそれは、普通のシャンプーの話であって、薄毛対策用のシャンプーやトリートメントを使用しての話ではありません。
だからこそ『薄毛対策用シャンプーやトリートメント』が上位に入ったんでしょうが、数ある薄毛対策の中からなぜシャンプーを選んだのか、その理由を『薄毛に関する意識調査2019』の結果を参考に、探っていこうと思います。
お金がかからない
これが一番の理由なんだと思います。
【薄毛に関する意識調査2019】のなかに、以下のような質問がありました。
●薄毛対策として、月にいくらくらいならかけてもよいと思いますか。かけてもよいと思う金の上限をお聞かせください。
そして、その結果は以下のようになっています。
この結果をみると、20代男性であっても、薄毛対策にかけられる上限金額の平均は、6,746円しかありません。これだと、育毛剤やスカルプエッセンスを買おうと思っても、購入できる商品はとても限られてしまいます。
それは発毛剤であっても同じで、探せば見つけることが出来るかもしれませんが、常にその金額で購入できるとは言えません。
女性は化粧品とか他にも必要なものがありますし、男性ほど症状は酷くなりにくいので、金額が低くなるのは分かります。
しかし、男性の平均金額が、育毛剤を買うのにも苦労するような金額であったことが驚きです。これだと、薄毛対策に使える金額内で、薄毛対策を行うとしたら、薄毛対策用のシャンプーやトリートメントを選ぶしかないのでしょう。
手間がかからない(簡単にできる)
薄毛対策にとって、手間がかからないというのは非常に重要なことです。薄毛対策は、ほぼ毎日やらないといけないものなので、手間がかからないに越したことはありません。
シャンプーに関して言えば、シャンプーの種類を変えるだけですむので、今までの生活スタイルを全く変えることなく、薄毛対策を行うことができます。
実質、薄毛対策を何もしてないのと同じなので、これで効果があれば言うことないでしょう。
深刻に考えていない
薄毛になりたての人に多いのですが、まだそこまで薄毛に関して深刻に考えていないという場合もあります。また、若干薄くなったくらいだと、この薄毛は一時的なものであって欲しいという、願望もでてきてしまいます。
この頃は、薄毛対策全般についての理解も不足しています。
そうなると、薄毛対策用のシャンプーくらいで治るんじゃないかと、安易に考えてしまいがちになります。
ほぼ諦めている
薄毛に関しては、遺伝だからとか、加齢だからといって、始めから諦めるてる人も少なからずいると思います。【薄毛に関する意識調査2019】の中の、「あなたの薄毛は、どんなことが原因だと思いますか。」という問いの結果をみてください。
男性で圧倒的に多いのが、『加齢・老化』と『遺伝』になっています。
確かに加齢や遺伝が、薄毛の原因の多数を占めてるのは間違いないのですが、だからといって薄毛が改善しないわけではありません。実際に多くの人が、薄毛を改善させることに成功しています。
しかし、諦めている人は知識不足のために、今でも薄毛を改善させるのは無理だと思ってるかもしれません。
そんな人でも、好んで薄毛になるわけではないので、最後の抵抗とでもいいましょうか、少しでも薄毛の進行を遅らせたいとの思いから、薄毛対策用シャンプーを選ぶことはあると思います。
外見へのこだわりがなくなってきている
年代が若いほど異性が気になりますし、よく見せようと外見も気になります。
しかし、年を重ねるうちに、そういった意識も減っていき、髪の毛だけでなく、お腹か出っ張ってきても気にならなくなってきます。
年を取ったとしても、恋でもしようものなら、外見をよく見せようと努力をすると思うんですが、そんなことでもないかぎり特別な努力をしようとは思いません。なので、努力を必要としないシャンプーのみに頼ることになるのでしょう。
シャンプーをサブとして使ってる
薄毛を改善したい人のなかには、余り真剣に考えていない人もいれば、諦めてる人もいます。また、頑張って薄毛を改善したいと思っていても、お金をそんなにかけられないという人もいます。
そんな人は、薄毛対策用のシャンプーやトリートメントを中心とした、薄毛対策になると思います。
それ以外にも、頑張って薄毛を改善したい人のなかには、お金に余裕がある人もいます。そんな人だったら、色んな薄毛対策を試すと思います。その中にはもちろん、薄毛対策用のシャンプーやトリートメントも含まれています。
しかしその場合は、薄毛対策用のシャンプーが薄毛対策のメインというよりは、他の薄毛対策のサブ的な位置付けでの使用となるでしょう。
有名人の影響
私も最初に行った薄毛対策では、薄毛対策用のシャンプーを使用しました。なぜなら、たけし軍団の水道橋博士がシャンプーの力で髪の毛が増えたと噂になったからです。
また、一時期薄毛で悩んでた雨上がり決死隊の宮迫博之さんは、薄毛を改善させることに成功したのですが、スカルプDのCMにも出演していたことから、スカルプDを使えば髪の毛が生えてくるという誤解も生んでしまいました。
有名人は影響力があるので、「シャンプーで薄毛が治った」なんて言えば、多くの人がそれを信じてしまいます。
たとえ有名人であっても、本業意外のことについては、一般人以上にすぐれているわけではないので、信じすぎないほうがいいでしょう。
しかし、お笑いタレントの”しゅんしゅんクリニックP”だけは、AGAクリニックの院長をしているので、テレビで薄毛に関するアドバイスなどをしていたら、参考にするといいでしょう。
ただ、さんまのお笑い向上委員会のモニター横芸人を卒業したので、今後そんな機会があるかどうかは微妙ですが・・・笑
そもそもシャンプーで薄毛は治るの?
髪の毛が成長するのに大きな影響をもつのが、毛乳頭と毛母細胞になります。植物に例えると『根』にあたるところです。
毛乳頭や毛母細胞に栄養を届けたり、刺激を与えたりすることが、髪の毛の成長には欠かせないのですが、最後は水で洗い流すシャンプーにはそれが難しいです。
薄毛対策にシャンプーのみを使用している人には申し訳ないのですが、薄毛対策用のシャンプーやトリートメントだけを使用していても、薄毛が改善されることはほぼありません。
薄毛を本気で治したいのであれば、シャンプーに幻想を持つのはやめましょう。