ミノキシジルの初期脱毛を減らすにはどうすればいいか?

唯一発毛効果が証明されているミノキシジルでですが、さまざまな副作用が報告されています。多毛症、顔のむくみ、動悸などが代表的なものなんですが、それ以外にも初期脱毛という、かなりやばめの副作用も存在しています。
しかし、ミノキシジルに初期脱毛があるこということを、意外と知らない人もいるようです。
実際私も、ミノキシジルの初期脱毛を経験しているのですが、まさかミノキシジルで髪の毛が抜けるとは思ってもいなかったので、その存在を知ったのは、大分後になってからでした。もっと早くに知っていれば、あんなに抜け毛に悩む必要はなかったのにと、すごく後悔もしています。
そんな後悔をしないためにも、ミノキシジルの初期脱毛の事を正しく理解しておく必要があります。
目次
ミノキシジルの初期脱毛の怖さ
人は誰でも、1日に50~100本くらい髪の毛が抜けてると言われています。しかし、AGA(男性型脱毛症)を発症したりすると、その抜け毛の数は、徐々に増えていきます。なぜそうなるのかというと、本来元気なはずの髪の毛が成長しなくなってしまうからです。
通常、髪の毛は『成長期(2~6年)』→『退行期(1~2週間)』→『休止期(3~4か月)』と進んでいくのですが、AGAなどになってしまうと、成長期の期間がぐっと短くなって、早めに休止期に入ってしまいます。休止期に入った髪の毛には栄養がいかなくなるので、後は抜けるのを待つばかりとなります。抜け毛予備軍といってもいいでしょう。
この抜け毛予備軍が増えていくことで、実際の抜け毛も増えていくことになります。そんな時に助けになるのが、ミノキシジルとなるのですが、ミノキシジルを使用すると、その効果によって、新しい髪の毛が、普段より早く生えてこようとします。
そうすると、まだ抜ける予定じゃなかった抜け毛予備軍の髪の毛まで、新しい髪の毛に押し出される形で、本来より早く抜けることになります。この前倒しで抜ける髪の毛が、ミノキシジルによる初期脱毛の正体で、抜け毛の量が一気に増える可能性があるので、注意が必要となってきます。
一般的に抜け毛が多くなる理由として、
●AGA(男性型脱毛症)による抜け毛
●生活習慣の乱れなどによる抜け毛(秋の抜け毛など)
などがありますが、人によってはミノキシジルによる初期脱毛が一番の恐怖になったりします。
私の場合、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の10mg、5mg、2.5mgを服用したことがあるのですが、特に初期脱毛がひどかったのが10mgを使用したときで、触っただけでも髪の毛が、ポロポロ抜けるような状態で、何か重大な病気でもあるんじゃないかと、本気で心配してしまいました。当然抜け毛の量も、1日に100~200本なんてレベルではなく、家中自分の抜け毛だらけになりました。
ミノキシジルの初期脱毛は、これくらいの怖さも潜んでるのです。
ミノキシジルの初期脱毛は完全には防げない
しかし、勘違いしないでほしいのは、ミノキシジルによる初期脱毛は、ミノキシジルによる発毛に効果がある証拠ともいえるのです。髪の毛が生えてきてるからこそ、抜け毛が増えてきたのです。
もちろん、抜け毛が多いということは、休止期の髪の毛の割合も多いと言うことなので、問題もあるのですが、喜ばしいことでもあるのです。
とはいえ、一気に抜け毛が増えてしまうと、生えてくる量が追いつかないので、人によっては、かなり薄毛が進行した状態になってしまうこともあります。もちろん、その薄毛は一時的なものなので、時間とともに回復していくのですが、できればミノキシジルの初期脱毛をなくしたいと思うはずです。
しかし、髪の毛に『休止期』というものがある以上、ミノキシジルによる初期脱毛を完全に防ぐことはできません。
仮に、初期脱毛が起きないとすれば、
●ミノキシジルが効いていない
●抜け毛の量が少なくて初期脱毛だと気づかない
●薄毛が進行しすぎていて髪の毛自体が少ない
のどれかだと思います。
ミノキシジルの初期脱毛を減らすには?
先ほど、ミノキシジルによる初期脱毛を完全に防ぐことはできないと書きましたが、初期脱毛による抜け毛の量を減らすことはできます。
それは、抜け毛が多い時期にはミノキシジルを使用しないということです。
誰しも一時的に抜け毛が増える時期があると思います。そうなると当然ミノキシジルを服用したくなるのですが、かえって抜け毛を増やすことになります。『抜け毛が多い=休止期の髪の毛が多い』ということなので、数か月以内に抜ける休止期の髪の毛をいかに前倒しで抜けさせないかが重要となってきます。要は毎日均等に抜けていくようにすれば、その間生えてくる髪の毛もあるので、薄毛の進行が目立たなくなるのです。それには、その期間ミノキシジルを使用しないのが一番なんです。
そんなときは、フィナステリドや育毛剤(キャピキシル配合のスカルプエッセンスも含む)などを使い、これ以上休止期に入る髪の毛が増えないことに尽力します。
そして、ある程度抜け毛が収まったころから、ミノキシジルを使用するのです。
ただし、フィナステリドを使用することでも初期脱毛が起きるといわれています。フィナステリドを使用することで、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されなくなると、脱毛因子が減って毛母細胞への脱毛指令が行かなくなるので、髪の毛が生えてきやすくなります。それによって抜け毛の前倒しが始まるのですが、ミノキシジルほどではありません。
また、一時的に髪の毛が大量に減ったとしても、早くフサフサになりたいんだとしたら、最初からミノキシジル&フィナステリドを使えばいいでしょう。最悪薄毛がはっきり目立ったとしても、スーパーミリオンヘアーで隠す方法もあります。
AGAクリニックで処方してもらえるなら、ミノキシジルの10mgを使えば、副作用のリスクも高まりますが、それだけ早く髪の毛の量を増やすことができます。
しかし、これ以上の薄毛になるリスクを減らしたいのであれば、しばらくフィナステリドや育毛剤を使用して、既存の髪の毛のヘアサイクルを正常に戻してから、ミノキシジルを使用するのがよいと思います。
まとめ
これまで、ミノキシジルによる初期脱毛について、副作用という表現を使ってきましたが、初期脱毛を副作用といっていいのか微妙な感じもしています。しかし、ミノキシジルには他にも副作用が多く、髪の毛を手に入れるために、色んなものを犠牲にしているようにも感じます。
鋼の錬金術師風に言えば、『等価交換』ってやつですかね。
ミノキシジルを使えば、顔はむくむし、全身毛深くなるし、動悸はひどくなるはで、見た目にも体にもよくはありません。フィナステリドに至っては、性欲減退、睾丸痛、男性不妊症なども指摘されています。
髪の毛を増やすためには、それだけの犠牲が必要なわけです。より早く薄毛を改善したいのならば、初期脱毛という犠牲まで必要となるわけです。
ミノキシジルとフィナステリドを使用すれば、薄毛を改善できる世の中になってきたからこそ、いかに副作用のリスクを抑えて薄毛を改善できるのかが、今後の薄毛対策、薄毛治療には大事なんじゃないかと思います。