短くて毛根の細い抜け毛が危険というのは本当か?

薄毛じゃなくても、抜け毛は気になるものです。
薄毛が気になりだすと、さらに抜け毛が気になります。
人によっては、心配になって色々調べたりすると思います。
もしかしたら、あなたもその中のひとりかも知れませんね。
抜け毛について調べていくと
●短い抜け毛は、髪の毛が成長しきれずに抜けてるので危険
●毛根が細い(※あるいは無い)抜け毛は、髪に栄養が行き届いていない証拠
などと普通に書かれてたりします。
※毛根とは頭皮より下にある髪の毛を指していて、毛根の先にある丸い部分は毛球といいますが、毛球の事を毛根と思ってる人も多いようです。
これっておかしいと思いませんか?
目次
短い抜け毛は危険なの?
男性だったら、自分や周りの友人・知人の髪型を思い浮かべて見てください。
前頭部から頭頂部より、サイドやバックは短くカットしてませんか?
前頭部から頭頂部に関しても、髪にボリュームを持たせるために、部分的に短くカットしたり、透いたりしてる場合もあります。
そんな短く切った髪の毛と、最近生えたばかりの髪の毛の違いがわかりますか?
カットしたてなら、毛先を見ればなんとかわかるかもしれませんが、時間の経過とともに毛先も自然な状態に戻っていきます。
観察眼の鋭い人でもない限り、そこを正しく見極めるのは難しいと思います。
毛深い人なら、腕や足の抜け毛と勘違いするなんてこともないとは言えません。
確かに、成長しきれずに抜けた髪の毛があるとすれば危険なのですが、正しく見極めるのが難しい以上
『短い抜け毛=危険』
という考えは、早急すぎると思います。
毛根の細い抜け毛は危険なの?
毛根が細かったり、毛根の先(毛球)が膨らんでなかったりしたら、心配になると思います。
しかし、それはヘアサイクル(毛周期)を正しく理解してないからだと思います。
ヘアサイクルについて、知りたい方は、こちらをご覧ください。
髪の毛には『成長期』→『退行期』→『休止期』という期間があります。
休止期を迎えた髪の毛は、抜け落ちるのを待つのみです。
次に生えてくる髪の毛が、『成長期の初期』を迎えると、その髪の毛に押し出されるように、髪の毛は抜け落ちていきます。
それが、抜け毛になる訳です。
髪の毛は退行期以降、ほとんど栄養が行き届かなくなり、段々と細くなっていきます。
なので、実際に抜け落ちる頃には、毛根が細くなっていて当然なんです。
逆に、毛根が太い抜け毛があったほうが、怖いくらいなんです。
なぜなら、抜けるはずのない髪の毛が抜けてるんですから。
抜け毛で気にすべきは?
抜け毛を見たときに気にすべきなのは、毛の長さや太さなんかではありません。
マイクロスコープでもないかぎり、素人が髪の毛の見た目の長さや太さなんかで、良し悪しを判断できるもんじゃありません。
気にすべきは、抜け毛の量なんです。
そして、気になってる時点で危険信号はでているんです。
普段より抜け毛が多いと思ったら、確実にヘアサイクルが乱れている証拠です。
ヘアサイクルを見出す最大の原因はAGA(男性型脱毛症)になりますが、それだけでなく、睡眠不足などの生活の乱れによる場合も多いです。
そして、その影響は、すぐに現れるのではなく、ひと月後~数か月くらいに現れます。
夏の日差しや暑さによる生活の乱れで、秋に抜け毛が増えるのがその例です。
抜け毛が増えたと思ったら、規則正しい生活を心掛けつつAGAを疑いましょう。
そして、抜け毛の太さや長さを気にするなんて無意味なことはやめて、抜け毛の量のみ気にしましょう。
しばらくたっても抜け毛が量が減らないようなら、AGAの可能性が高いと思うので、進行状況に応じた薄毛対策をしていけばいいと思います。
人は心配はするものの、本当にまずいと思うまで、なかなか行動に移そうとしません。
しかし、早期発見・早期治療が薄毛改善への近道なので、早めの行動を心がけてください。