女性の薄毛は呼び名もバラバラ原因不明それでも治すことができるか?

女性の薄毛ってほんとわかりにくいですよね。
真面目に調べれば調べるほどややこしくなってきます。
最近では薄毛に悩む女性も増えてきているようで、女性の薄毛に関する情報も多く目にするようになってきました。
自分自身薄毛になった経験があることから、つい他人の髪の毛を見てしまうのですが、その際あきらかに薄毛とわかる女性の方を何人か見かけたことがあります。
女性の方だとウイッグで隠してる人もいるでしょうし、あまりバレてないだけで実際には多くの女性が薄毛で悩んでるのではないかと感じています。
それなのに、女性の薄毛に関しては、男性の薄毛と比べると情報に統一性がないので、混乱する人もいるかもしれません。
名前(呼び名)がややこしい
女性の薄毛をややこしくしている原因のひとつがその呼び名にあります。
女性に多く見られる頭頂部の広い範囲が薄くなる薄毛については、男性のAGA(男性型脱毛症)の女性版ということでFAGAと呼ばれるようになりました。
その和訳が可笑しくて『女性男性型脱毛症』なんて呼ばれ方をしています。その理由は簡単で、FAGAの「F」が「female」(女性)だからです。
最近ではFPHL(女性型脱毛症)やヘアロスと呼ばれることも多くなってきました。
また、瀰漫(びまん)性脱毛症、休止期脱毛症などと呼ばれる場合もあります。
このように色んな呼ばれ方をしているのも、女性の薄毛の原因がよく分かっていないから起きてしまっています。
女性の薄毛の原因をあまり信じるな
男性の薄毛の大半をしめるAGAは、Androgenetic Alopeciaの略で、直訳すると『男性ホルモン脱毛症』となります。
男性の薄毛の原因が悪玉男性ホルモンといわれているDHT(ジヒドロテストステロン)にあるからで、以前はAGAのことを『男性ホルモン(型)脱毛症』と呼ぶ人もいました。
同じように女性の薄毛がFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれるようになったのは、薄毛の原因が男性ホルモンにあると思われていたからでした。
FAGAの症状は更年期の女性に多くみられることから、女性ホルモン(エストロゲン)が減ってしまい、相対的に『男性ホルモン』が多くなることが原因とみられてました。
それでも、男性ホルモンが何なのかについては結構あやふやで、DHTという人もいれば、そこには触れてない人、テストステロンという人もいて、そこのところは統一されていませんでした。
しかし、血中の男性ホルモン割合がそんなに高くない人もいたり、DHTを抑制する働きを持つフィナステリドを服用しても薄毛が改善されなかったことなどから、薄毛の原因が男性ホルモンだけでは説明できないことが分かっていました。
そのような理由もあって国際的には『female pattern hair loss』(女性型脱毛症)と呼ばれるようになってきました。
また、その単語の頭文字をとってFPHL(女性型脱毛症)やfemale patternを除いて単にhair loss(ヘアロス)とも呼ばれています。
なお、女性の薄毛の原因については、
加齢にともなうエストロゲンの減少
日頃のストレス
ダイエットや食生活の乱れ
自律神経の乱れ
などが指摘されていますが、男性のAGAと違い上記によってどのようなメカニズムで薄毛になるかまでは解明されていないので、本当に上記4つが薄毛の原因となってるのかはわかりません。
わかってないからこそ
FPHL(女性型脱毛症)=FAGA(女性男性型脱毛症)
という人や
FPHL(女性型脱毛症)=FAGA(女性男性型脱毛症)+休止期脱毛症
という人いたり、症状が似ていることから
FPHL(女性型脱毛症)=FAGA(女性男性型脱毛症)=瀰漫(びまん)性脱毛症
という人がいたりするなど、主張が色々違ってきています。
現状このような状態なので女性の薄毛の原因については、日ごろの生活などを顧みて「◯◯◯◯が原因かもしれないなぁ」くらいでいいのではないかと思います。
原因不明でも薄毛を改善させるのは可能
男性(AGA)の場合だと、DHT(ジヒドロテストステロン)が薄毛・抜け毛の原因となってることが分かっています。
DHTは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで生成されるのですが、DHTを生成させないようにするためには5αリダクターゼを抑制すればよくて、それを可能とするフィナステリドを服用することで薄毛になることを防ぐことが出来ます。
しかし、女性の薄毛に関しては原因がよくわかっていないので、それを防御することは難しいかもしれません。
だったら防御するのことは考えず、攻撃(発毛・育毛)あるのみです。
例えば、AGA治療では発毛効果のあるミノキシジルタブレット(ミノタブ)とDHTを抑制するフィナステリドが使われることが多いですが、薄毛が相当進行していなければ、ミノタブを使うだけで薄毛を改善させることは可能ですし、実際私もミノタブのみで何度か薄毛を改善させています。
女性の薄毛にしても同じで、髪の毛を増やす力の方が強ければ、薄毛の原因がわからなくても薄毛を改善させることは出来ます。
女性の薄毛を改善させる方法
それではどうすれば女性の薄毛を改善できるかですが、参考となる情報を日本皮膚科学会が公開しています。
日本皮膚科学会が一般公開しているガイドライン『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』によると女性で発毛を期待できるのは、
●ミノキシジル (1%)の外用(発毛剤)※推奨度A行うよう強く勧める
●LED および低出力レーザー照射 ※推奨度B行うよう勧める
の2点となっています。
ミノキシジル(1%)の外用
男女問わず最も髪の毛を増やすことが出来るのは、日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルになります。
発毛剤として使うミノキシジルは男性だと5%が推奨されているのですが、女性のほうはより副作用を起こしやすいので1%での使用が推奨されています。
また、クリニックなどを利用するとさらに効果のあるミノキシジルタブレット(ミノタブ)を処方するところもあるようですが、ミノキシジルには健康だけでなく見た目にも影響する副作用が複数存在してます。そしてその可能性がより高いのがミノタブになるので女性は使用を控えたほうがいいと思います。
副作用については男性以上に気になると思うので、以下の記事も参考にしてみてください。
LED および低出力レーザー照射
LED および低出力レーザー照射とは、LEDや低出力レーザーを頭皮に当てて薄毛を改善させる方法のことをいいます。
女性は男性以上に見た目が大切となるので、こちらのほうが女性にはおすすめできます。
そして、LEDや低出力レーザーを使う商品で、もっとも有名で実績も保証されてるものが『ヘアマックス』になります。
ヘアマックスにはたくさんのメリットがあるのですが、次の漫画を見てみるとわかりやすいと思います。
また、ヘアマックスにはお得に購入できる方法もあるので、以下の記事も確認してみてください。
まとめ
女性の薄毛に関しては、瀰漫(びまん)性脱毛症に効果があると言われている『パントガール』など他にもあるにはあるのですが、男性向けの薄毛対策と比べるとその数はまだまだ少ないです。
だからこそ、効果がなかなか出ないと不安に感じるかもしれませんが、そんな時は別の薄毛対策に変えるのではなく、追加(併用)できるかどうかを考えてみましょう。
また、メインの薄毛対策にはなりませんが、こんな方法を追加してみるのもいいかもしれません。効果を感じられない時は複合技で攻めましょう。
今回は今までとは違い、女性の薄毛について取り上げてみました。
コメントなり問い合わせがあって評判が良かったら、今後も女性の薄毛について取り上げようかなと思います。