AGAによる薄毛はなぜ完治させることができないのか?

ミノキシジルタブレットとフィナステリドを使用すると副作用のリスクが常に付きまといます。
副作用になる確率は圧倒的にミノキシジルタブレットのほうが多いのですが、どっちの副作用の方が嫌かといえば圧倒的にフィナステリドといえるでしょう、
フィナステリドの副作用には、性欲減退、勃起不全、精子の減少、睾丸痛といった性的なものが多く、私自身も実際に睾丸痛を体験したことから、フィナルテリドの服用はやめてしまいました。
代わりにミノキシジルタブレットのみを使用して髪の毛の維持を試みたのですが、副作用(動悸)に見舞われてしまい、服用をやめてしまいました。
ミノキシジルタブレットの使用量を減らしたし、服用間隔を1日おきにするといった対応をすることで、目先の副作用は解消できるかもしれないのですが、ミノキシジルタブレットを使用する期間が長くなればなるほど、どこかで必ず副作用に見舞われることになるでしょう。
だったら別な方法をと思ったのですが、ミノキシジルタブレットとフィナルテリドを使用せずに長期間髪の毛を維持することは難しいです。
そうなると最後は、
「AGA(男性型脱毛症)を完治させることはできないだろうか」
と考えてしまうのですが、現状それは無理だと言われています。
AGAはなぜ完治しないのか?
普段AGAの人が行っている薄毛対策や治療は、薄毛を改善させるためのものであって、AGAを治すためのものではありません。
薄毛治療ではミノキシジルとフィナステリドが使われることが多いのですが、ミノキシジルは髪の毛を強引に生やしてるだけですし、フィナステリドはAGAの原因となる5αリダクターゼを抑制しているだけです。
育毛メソセラピーやハーグ療法であっても同じで、決してAGAを完治させるための治療ではありません。
もしそれでAGAを完治させることができるのであれば、今頃ノーベル医学生理学賞を受賞していることでしょう(笑)
このように現状ではAGAを治そうとしていないのだから、完治なんてするはずはないのです。
レーシック手術が廃れたのも、一度治ってしまうと二度と治療をする必要がないところにあります。
そんなミス?をしないように、薄毛業界はAGAを完治される気はないのかもしれません。
というのは半分冗談で、完治させる治療を行っていないのには何らかの理由があるはずです。
AGAの原因を正しく理解する
実際に薄毛に悩んでる人に
「あなたが薄毛になった理由は何だと思いますか?」
といった質問をすると、
以下のような答えが返ってくることが多いです。
老化
遺伝
ストレス
生活習慣の乱れ
男性ホルモンの影響
ホルモンの乱れ
これをみると言ってる事はバラバラですが、AGAについて勉強をしていれば、実はどれも正しいことを言っているんじゃないかということに気がつきます。
AGAによって薄毛になるしくみ
AGAになるしくみについてはすべてが解明されたわけではないのですが、現時点では以下のように言われています。
(1)毛乳頭に存在している5αリダクターゼ(酵素)が活性化する(遺伝)
↓
(2)テストステロン(男性ホルモン)と結びつく
↓
(3)テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変化させる
↓
(4)DHTが感度の高くなった男性ホルモンレセプター(遺伝)と結びつく
↓
(5)脱毛因子が生まれる
↓
(6)脱毛因子が毛母細胞や毛乳頭に脱毛指令を送る
↓
(7)脱毛指令を受けた毛母細胞や毛乳頭は、髪の毛の生産をやめる
↓
(8)生産をやめた髪の毛は早めに抜け毛となり、新たな髪の毛が成長しなくなる
↓
(9)薄毛になる
こうやってまとめてみると、AGAになるかどうかは『遺伝』の影響が大きいということがわかると思います。
5αリダクターゼが活性化しやすいかどうかは『遺伝』によって決まりますし、男性ホルモンレセプターの感度が高いかどうかも『遺伝』によって決まります。
また、DHT(ジヒドロテストステロン)も薄毛に大きな影響を与えているので、男性ホルモンが薄毛の原因だというのも正しいことになります。
AGAで未解明のところ
しかし、現在薄毛で悩んでいる人であっても、ある一定の時期までは薄毛で悩んでなかったと思います。
早い人だと高校生くらいから薄毛になるようですが、それでも小・中学生の頃は薄毛ではなかったはずです。
※ここから先は未解明の部分なので、私個人の考えによるものです。
それではなぜ薄毛にならなかったかというと、以下の1~3に該当したからではないかと考えられます。
No. | 5αリダクターゼ | 男性ホルモンレセプター | 薄毛になるかどうか |
1. | 活性してない | 感度が低い | 薄毛にならない |
2. | 活性化する | 感度が低い | 薄毛にならない |
3. | 活性してない | 感度が高い | 薄毛にならない |
4. | 活性化する | 感度が高い | 薄毛になる |
4.になってはじめて薄毛になるのですが、薄毛でない時期(1~3)は遺伝による影響がすべて出ていなかったということになります。
それなのに、なぜ途中からAGAを発症(4になる)するようになるのかというと、老化 、ストレス、生活習慣の乱れなどにより体の中で何らかの変化が起こり、それが原因で遺伝による影響が出始めるからではないかと思っています。
<<私が考えるイメージ>>
(a)老化 、ストレス、生活習慣の乱れなど
↓ ↓ ↓
(b)何らかの体の変化
↓
(1)毛乳頭に存在している5αリダクターゼ(酵素)が活性化する(遺伝)
※男性ホルモンレセプターも同様
例えば、年をとるにつれてテストステロンの量は減っていきます。しかし、それに反比例するかのように、AGAを発症する人は増えていきます。
普通ならテストステロンの量が減ってしまうことでDHTも生成されにくくなると思うのですが、テストステロンが減少することで、5αリダクターゼはより活性化すると言われています。
もしこれが本当なら、『老化』によってテストステロンが減少するという体に変化が起きたことで、AGAを発症したということになります。
しかし、若くしてAGAを発症する人はテストステロンはさほど減少していないはずなので、別の何かが原因でAGAを発症した可能性が高いです。
このように、<<私が考えるイメージ>>のなかの『(b)何らかの体の変化』とは、色んな事があり得ると思いますし、まだ完全には解明されていない部分でもあります。
それゆえに、AGAを完治させるための治療は出来ないというのが現状なんだと思います。
AGAを完治させる方法を考えてみる
それでも私にはある考えが浮かんでいました。それはAGAの原因の大元『(a)老化 、ストレス、生活習慣の乱れなど』を改善することです。
<<私が考えるイメージ>>
(a)老化 、ストレス、生活習慣の乱れなどを改善する
↓ ↓ ↓
(b)体の変化は改善される
↓
(1)毛乳頭に存在している5αリダクターゼ(酵素)は活性化しない
※男性ホルモンレセプターも同様
もし『老化 、ストレス、生活習慣の乱れ』といったAGAの大元の原因を絶つことができれば、『何らかの体の変化』も解消できるかもしれません。
そうすれば、AGAを完治させることはできなくても、それに近い状態にまではもっていけるのではないかと考えたのでした。
つづきはこちら ⇒ 私が行っている薄毛対策をやめてもハゲなくなった方法とは?
前回の記事はこちら ⇒ ミノキシジルタブレットの使用が原因で動悸(副作用)に襲われる