40〜50代の薄毛対策は本当に難しいのか?

還暦過ぎならいざ知らず、まだ40〜50代くらいだと、薄毛になるのには、まだまだ抵抗があるのではないかと思います。
しかし、40〜50代では、
「薄毛対策しても、髪の毛を増やし、それを維持させるのは難しい!」
といった声もあちこちで聞かれます。
確かに、怪我や病気などした場合、若い人の方が回復も早いですし、歳を重ねていくうちに、ちょっとした傷なんかも治るまでのスピードは、確実に遅くなっていきます。
そう考えると、髪の毛も同じように、増やしにくく、かつその状態を維持しにくいようなイメージをもつと思うのですが、実際のところどうなのでしょうか?
目次
40〜50代の薄毛対策は難しいのか?
薄毛対策には大きく分けて2種類あって、
①髪の毛を増やす為の薄毛対策
②増えた髪の毛を維持させる薄毛対策
とがあります。
成人男性の薄毛の原因は、AGA (男性型脱毛症)によるもので、一度発症してしまえば、ほぼ治ることはありません。
なので、髪の毛を増やせたとしても、AGAの治療(薄毛対策)は、続ける必要があります。
このAGAは治らない(完治しない)という所がミソで、
もし、AGA が治せるものだとしたら、
20〜30代のような若い世代と比べると、
40〜50代くらいの中高年の方が、
「薄毛対策は難しい」
ということになるでしょう。
しかし、現代医学ではAGAを完治させる事は出来ませんので、薄毛対策期間中は、AGAの原因となる5αリダクターゼという名の酵素を薬などの力を使って阻害し続ける必要が出てきます。
もう少し詳しく説明をすると、AGAを発症すると髪の毛の根元(毛球)に存在している5αリダクターゼがどんどん活性化していきます。
そして、5αリダクターゼが、男性ホルモンのテストステロンと結びつくことでDHT(ジヒドロテストステロン)という名の悪玉男性ホルモンが増えていきます。
これが原因となって、最終的には脱毛指令が出されて、髪の毛を作っている毛母細胞が髪の毛を作るのを止めてしまうことで、髪の毛が早々と抜け毛となり、そして生えにくくなってしまいます。
なお、額のM字や頭頂部がハゲやすいのは、そこに多くの5αリダクターゼが存在しているからです。
なので、この5αリダクターゼが活性化するのを防ぎ続けてさえいれば、髪の毛を維持し続ける事ができるのですが、
「20〜30代でAGA を発症する人と、40〜50代でAGA 発症する人」
どちらが、AGAになりにくい(5αリダクターゼが活性化しにくい)体質なのかと言えば、後者(40〜50代でAGA発症する人)になりますよね。
その分、5αリダクターゼの活性化を抑えやすいという事なので、
決して、
「40〜50代の方が薄毛対策は難しい」
ということはないのです。
事実、私も問題なく髪の毛を増やし、そして、維持し続けられています。
40〜50代の薄毛対策を難しくするかもしれない要因
が、しかし、ここまでの話は、順調に薄毛対策が出来る場合の話であって、40〜50代の場合には、20〜30代よりも、順調にいけないケースが増えてくるのもまた、事実としてあります。
ここから、そういった例をいくつか紹介してみたいと思います。
ミノキシジルが使えない?
髪の毛を増やすのに欠かせないのが、ミノキシジルで、これを使えるか使えないかで、発毛効果は大きく違ってきます。
しかし、ミノキシジルには、副作用が多いという欠点もあり、発毛剤(必ずミノキシジルが配合されてる) を購入する際には、医師や薬剤師の許可が必要となりますし、より発毛効果の高いミノキシジルの錠剤(ミノキシジルタブレット(略してミノタブ))に至っては、必ずAGAクリニックで処方してもらう必要があります。
ミノキシジルタブレットは海外から通販なども購入もでしますが、医師の許可なく使用することは危険な行為です。
その証拠に、日本皮膚科学会発表している
『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』
では、ミノキシジルの内服(ミノキシジルタブレット)は、利益と危険性が十分に検証されていないため行うべきでないと記載されています。
そんな成分だからこそ、ミノタブの使用には賛否があり、使用するにしても、医師の管理下で使用しなければいけないのですが、健康状態によっては当然のことながら、使用許可が降りない場合もあります。
40〜50代になってくると、健康上の不安も増えてきますし、健康診断などで異常が見られるケースも増えてきます。
その症状によっては、ミノキシジルの使用を制限される可能性は大いにありますし、その可能性は20〜30代よりも40〜50代の方が当然高くなります。
お金を捻出しにくくなる
20〜30代よりも40〜50代の方が、奥さんや子供のいる割合が増えていきますよね。
独身だと自分のことだけにお金を使えるので、髪の毛にお金を捻出しやすいですが、家庭を持つとそういうわけにはいきません。
特に子供は大きくなるにつれて学費などにお金がかかるようになりますし、お父さんの髪の毛への優先度もどんどん下がっていきます。
それでも、自分の小遣いの中から、薄毛対策費を捻出できるようならいいのですが、
そうでなければ、
「髪の毛を増やすのを諦める」
という選択が現実となってきます。
薄毛対策へのモチベーションの低下
40〜50代になると、ハゲてなくても、毛量は若い頃と比べて、確実に少なくなっていますし、同世代の友人・知人の中で、何人かは確実にハゲてる人がでてきます。
また、自分の外見への興味もどんどん薄れてきて、若い頃はファッション誌も買ってたような人でも、ユニクロの服で済ますようになったり、お腹がでてきても、痩せることよりも、お酒や食欲の方を優先させてしまいがちです。
そうなると、薄毛対策を行なっていても、何かに躓いたり、上手くいかなかったりしたら、それを言い訳(きっかけ)に薄毛を受け入れやすくなり、
「AさんやBさんもハゲてきてるし、もういいかな。」
なんて気持ちにもなりやすいです。
何事でもそうだと思いますが、
「絶対に成功させる」
といった気持ちがなくなっていけば、成功させるのは難しくなってきます。
薄毛対策を成功させるには?
40〜50代の薄毛対策を難しくするかもしれない要因の中で話した
・ミノキシジルを使えない?
・お金を捻出しにくくなる
・薄毛対策へのモチベーションの低下
この3つは人によってはとても厄介なものになるのですが、該当しそうだからといって諦める必要はありません。
ミノキシジルを使わずに髪の毛を増やす薄毛対策もありますし、
費用を抑える薄毛対策もありますし、
きちんと結果を出せればモチベーションの低下も防げます。
しかし、それらの決してベストではない薄毛対策で結果を確実に出すには、薄毛になってからの期間が非常に重要で、
短ければ短いほど結果を出しやすくて、
長くなればなるほど結果を出すのが難しくなっていきます。
要は薄毛になってからの期間が短ければ、色んな選択肢があるものの、長くなるほど選択肢が減ってしまうということです。
薄毛を改善できるかどうかは、
「今何歳か?」
よりも、
「薄毛になってからどれくらい経ってるか?」
の方が遥かに重要です。
例えば、20代から薄毛になってそのままほったらかしてた人が、40~50代になってからどうこうしようとしても、すでに多くの毛根が死んでいる可能性が高く、髪の毛を増やすのはほぼ不可能なのですが、40〜50代になってから薄毛になり始めて、まだそんなに期間が経っていなければ、まだまだ髪の毛を増やす事は十分に可能です。
とはいえ、AGA(男性型脱毛症)は、短い期間で大きな変化は起きないのですが、虫歯のようにゆっくりと確実に進行していきますので、そう呑気にも構えていられませんし、
それに、髪の毛を増やすのにも数カ月以上の期間はかかってしまいます。(症状による)
なので、早く髪の毛を増やしたいのならば、以下の記事等を参考にして
「どの薄毛対策を行うか?」
を決めて、出来るだけ早く行動に移すことをおススメします。